pure love

私の順番が回ってきた。

「愛海、次やん」

夏ともう一人やってきた。
同じクラブ植田 智絵[うえだちえ]だ。

「智絵走ったんちゃん?」

智絵に尋ねる。

「うん、14秒83やった」

「そっか」

「愛海のことやから速いタイムで帰ってくるんやろ〜」夏が急かしてくる。

「何か変に緊張するからやめてやーっ!それに今日の靴重たいし…テスト前で走ってないし条件は悪いしな」

「まあ、頑張ってこい!」

夏に背中を押される。

スタートの前に行くと亮太のグループが5人くらいで座っている。


(頼むから亮太どっか行って…恥ずかしすぎてスタートできんって)

< 41 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop