pure love

「亮太キレたらやばいよな」

「大丈夫やよ。愛海が側に居れば大丈夫!!」

「うん…。」
音楽室に行ったが亮太は見当たらなかった。

「居らんな…」

「あとちょっとでチャイム鳴るから待ってよ。亮太、きっと来るし」

チャイムが鳴って、先生が来ても亮太は音楽室に来なかった。

亮太がすごく気になって先生の話さえ聞こえてこなかった。

亮太、何処いったん?

授業が始まって20分くらい立ってから亮太がやっと音楽室に入ってきた。

「高橋っ!あんた何してたの?!」
音楽の先生が亮太に尋ねる。

「うっさい」

先生を睨みながら一言吐き、席に座り顔を伏せてしまった。

歌を歌うときも机にもたれて歌おうとしなかった。

いつもならクラスで一番大きな声で歌っているのに…。

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