pure love
最後の授業で亮太はずっと机に顔を伏せていた。
授業も終わり掃除の時間になった。
「愛海…」さっき謝ってきたなかにいた茉里だ。
「ん?」私は振り向いて茉里の話に耳を傾けた。
「さっき亮太いなかったから今から謝ってくる。」
「そっか。許してくれるよ」茉里は頷いて教室を出ていった。
「亮太もそろそろ許してあげたらいいのにな」葵が後ろから話しかけてくる。
「うーん。あの子やんちゃな子やけど、ああいうことに関してはすごい敏感やからな…」
「へえ〜すっかり彼女やね」
私をからかうようにちゃかしてくる。
「う、うっさい!ほら、葵、ちりとり」
「へいへい」