pure love

「亮太…まだ怒ってるん?」私は恐る恐る亮太に尋ねた。

「怒ってないよ?」笑顔で答える亮太。

「嘘や…もういいねんで。愛海はもう怒ってないよ?亮太の怒ってる顔見るのんは嫌やねん。亮太には……笑っててほしい。ずっと笑っててほしい。それだけで充分やねん」

亮太に訴えかけた。
ただあなたの笑顔が見ていたい。ずっと二人で笑えるならそれだけで充分なんだよ。

「愛海…」それが初めて私の名前を呼んだときだったね。嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

優しい声でいつも私に話してくれる。その声が、その笑顔が私を明るくする一番の魔法だったんだよ。

「ごめんな?愛海が傷ついたんが嫌やってん。ごめん」亮太は私の目を見て話してくれた。

「亮太?愛海も嫌やで。亮太が怒った顔するのん。愛海が傷つくのん嫌やって思ってくれてるように愛海だって亮太が怒るの嫌や。亮太にはずっと笑っててほしい」

亮太…?
いつもいつも私を思ってくれてありがとう。いつも私を守ってくれてありがとう。

ずっと大好きだからね。

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