人間になりたかった向日葵
「向日葵ちゃん困ってるから。
てかさ、注文いい?」
慧人くんが呆れ顔で言った。
「はいはーい。
ご注文は?」
「俺ラーメン。
向日葵ちゃんは?」
「あ、じゃ私も」
「まいどあり~」
そう言うと、祥一くんは厨房に消えた。
「いい人そうだよね」
「まー…」
「本当、仲良さそう」
「ありがと」
「はいはーい、ラーメンですよ」
祥一くんが厨房から、ラーメンを持ってやってきた。
「ちなみに向日葵ちゃんには、チャーシューサービスしといたから♪」
「ありがとう!嬉しい」
「おい、俺は?」
「ねーよ(笑)」
「ったく、女に優しいんだから」