人間になりたかった向日葵



「向日葵ちゃん困ってるから。
てかさ、注文いい?」



慧人くんが呆れ顔で言った。



「はいはーい。
ご注文は?」



「俺ラーメン。
向日葵ちゃんは?」



「あ、じゃ私も」



「まいどあり~」



そう言うと、祥一くんは厨房に消えた。




「いい人そうだよね」



「まー…」



「本当、仲良さそう」



「ありがと」




「はいはーい、ラーメンですよ」



祥一くんが厨房から、ラーメンを持ってやってきた。



「ちなみに向日葵ちゃんには、チャーシューサービスしといたから♪」



「ありがとう!嬉しい」



「おい、俺は?」



「ねーよ(笑)」



「ったく、女に優しいんだから」




< 33 / 46 >

この作品をシェア

pagetop