人間になりたかった向日葵
突然の女神 ( 慧人side )
──…うわ、マジ雨ヤバいって。
俺はバイトからの帰り道、突然大量の雨が降ってきた。
なんで傘忘れちゃったんだろ。
俺って本当バカだ。
急いでアパートに戻ると、傘も指さずに雨に撃たれながらも、キョロキョロと回りを見回してる人がいた。
しかも、女性。
年は俺と同じぐらい?
女の子が何やってるんだろ?
声…かけた方がいいかな?
「あのー…」
俺は勇気を振り絞って(?)声をかけた。
「はっ、はい!?」
なんでこんなビックリされてんの、俺(笑)?
「あ、どうなさったんですか?」
「へ?」
「ほら、雨だし。
若い女性が1人で傘も差さずに突っ立ってるなんてさ…。
あ、よかったら家来ます?」
その人は、俺をガン見した。
「…あ!へ、変な意味じゃありませんよ!!///」
うわ、やっば…!!////
「じゃあ、少しお邪魔しても構いませんか…?」