女の子の心を持った男の子
保育園
この頃は特に「性別」に関する違和感はなかった

スカートをはきたいと言った記憶もない

ただ、おままごとではいつも女役を狙っていた

お母さん役をやることがこの頃の私のひそかな楽しみと言ってもいいくらい楽しかった

比較的顔立ちも男か女かと言ったら女よりだと思う

親戚の人が家に遊びに来ては

「未来は女の子みたいな顔をしてるね」

といつも言ってくる

私はそれがすごい嬉しかった

今考えればこのときから「そおゆう気持ち」があったのかもしれない

話しは変わって、なぜか私の学校の先生などは暴力教師などが多かった

この保育園でももちろんいた

女の先生で私の組を担任している

分厚い黒ブチメガネをかけて髪は三つ編み

この先生、とにかく殴る!

帰りの会で皆が輪になって先生の話を聞いてるとき一人の男の子が隣の子にボソッと話しかけた

それをその先生は見逃さなかった

なにをするのかと思ったら、自分がはいていた上履きを脱ぎ思いっきりその生徒に向かって投げた

上履きはその隣の隣に座ってたまったく関係ない子の顔に

「バッチ~ン!!!」

クリーンヒット・・・

もちろん5歳くらいの歳だから我慢できるわけもなく大泣き

鼻からは鼻血がでてきた

・・・すごいよね

今考えるとこれは教育でもなんでもないよ

ただの「暴力」だよ

今、こんな事やったら大問題だよ

また、ある時はちょっとヤンチャな女の子がお弁当中に先生と揉めて大泣き

「ばか~」

と先生に言いながら教室内を逃げまくる

そして先生は追いかける追いかける

案外逃げ足が速い女の子で追いつかないと見ると皆が食事してる最中の机にいきなり乗って向こう側へジャンプ

そしてその女の子は捕まってしまった

昔の事なんでそのあとどうなったかは記憶にないんだけど、その先生の性格上殴られたんだろうな~

こおゆうのってトラウマになったりするんだよね

いい保育園生活とはいえなかったと思う



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