桜坂
1章
出会い 【真実】side
『真実~!!いつまで寝てるの!!!早く起きなさい!!!!!』
また1日が始まる。
「うるさいなぁ…ほっといてよ~」
私、中野 真実は、現在高校1年生。
家では親に反抗し、学校ではサボり魔。
放課後は喧嘩に明け暮れてる毎日。
そんな私に注意する人は、お父さんとお母さんくらいだ。
家に居ると小言ばかり言われるから、私の1日の半分以上は溜まり場である、小さな公園に居ることが多い。
そこに居れば、誰にも何も言われない。
『真実!!!遅刻するわよ!!!!!』
わかってるよ…
あ~もう!!!
いらいらしてきた。
「うっさいなぁ!!行けばいいんでしょ!?」
私は結構キレやすい。
『あの公園は駄目よ。』
お母さんは、あの公園のことを知っている。
「アンタに関係ないじゃん。」
と私は笑って言う。
『親に向かって≪アンタ≫なんて言うんじゃないの!!!大体真実は…』
こりゃ長引きそうだな…
「あ~はいはい。行ってきまーす。」
こーゆー時は逃げるのが1番♪
あんな長くてつまらない話誰が聞くかっつーの!!!
さて、公園に向かうか!!!