不器用な僕等の唄を
夏休みも、もうすぐで終わる。
課題は終わらない気がするけど。
『アドレスとか、連絡先は削除して。』
強すぎる西日に目を細めて、
「…どうして?」
あたしは少しだけ耳を疑う。
そんなにあたしのこと、嫌い?
『多分、余程のことがない限り茉莉はこっちに来ないだろ?今まで通りにしてると…。』
「してると?」
『甘えそう。都合の良い時に茉莉に逃げて、一時の居場所にして、自分を甘やかしそうだから。
俺も消す。』
…そうなんだよね。