不器用な僕等の唄を
林檎のラプソディー。




からん、とグラスに入った氷が動く。

話題も無くなり、持て余すように回転椅子をくるくると回す。

「ガキ。」

「林檎ジュース飲んでる小娘に言われたくないね。」

「しょうがないじゃない。ミルクティー無いって言うんだもの。」

ミルクティーにだって凄い甘いクセに。

鼻で笑ってやると、足を蹴られた。



< 124 / 310 >

この作品をシェア

pagetop