不器用な僕等の唄を
部活も同じらしい二人はクラスの誰から見ても、仲良しこよし。
「プール、やりたいよねー。」
茉莉は桔梗ちゃんに笑いかける。
「日焼けしちゃうからやだなぁ。」
「ヤダ、この子ったらすっかり色気づいちゃって!」
「茉莉、轟さんが冷たい目で見てるよ。」
…うん。
私は冷たい視線を送っている。
茉莉はムンク顔をしながら、白目を剥く。
「…茉莉。女の子じゃなくなってるよ!?」
茉莉の方を前後に揺さぶりながら叫ぶ。
「いいの。いいんだよ、別に!あたしゃどーせ、色黒で馬鹿な…。」
「帰ってきて茉莉ぃ!!」
…桔梗ちゃん、キャラが変わってる…。