不器用な僕等の唄を

轟の問いに、矢祇は。

「……。」

大丈夫か実行委員!!

栄の方に目を向ける。

「明後日からだろうが。」
「明後日から。」

あたかも自分が言ったような笑顔で矢祇は轟に伝える。

一部始終見ていた轟は、苦笑して、

「音宮先輩もですよね?」

…挑発?

「どこまであたしを奇特者扱いしたいみたいね?」

透子は頬杖をついて、轟を睨む。
三つ編みだけど。

「そういうわけじゃ…、なんか音宮先輩が集団行動するのって不思議に思ったんです。」

「思いっきり『そういうわけ』ね。」




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