不器用な僕等の唄を
北欧神話に出てくる女神の涙と言われている。
「あぁ、そうしてくれ。」
栄は一応部長。
透子の指名。
「じゃあ、あたしはまたドラムかぁ。」
あたしが立ち上がると、それを合図に轟や矢祇が立ち上がる。
入り口近くは、ソファーやテーブルをどっかの資料室から運んできて、奥はちゃんと楽器が置いてある。
作詞は透子で、作曲はあたし。
だからか、殆どの楽器もそれなりに演奏できる。
栄や矢祇は自分のギターとベースを持ち運んだり置いたりしているし。
キーボードとドラムは常備。