不器用な僕等の唄を
そして、厄介な事に私は『人に好かれたい』。
だから。
頼りにされたり、任されたりするのが嬉しい。
結局、これは『お人好し』なんだと思う。
…自己満足のための。
「いいよ。」
「ありがとー!ごめんね?」
優しくすれば、その分自分に返ってくるなんて、保証はないのに。
音宮先輩の言っていた『私のお人好しは良くない』は合っている。
自分の自己満足の為に相手を使うなんて最低。
でも、それは自分がよく分かっていた。
「轟、待ちくたびれた。」
やはり遅れた。