不器用な僕等の唄を
それを理由にして、私は2人きりになった放課後に話しかけてしまった。
「うん?」
「文化祭でやる曲、今のが良い?」
みんなは休憩にはいる。
「うん、今の曲好きになった。」
『…猫被り?』
本当は私も周りの女子と同じように好奇心だったんだと思う。
私と同じように、ニコニコして周りに馴染んで居れば何も起こらないと考える人がいた。
それに興味が湧いて。
『…バレた。』
悪戯に舌を出す表情に好意を抱いた。
「好きになった?」
「今初めて聞いたから。」
流星のことは、ずっと好きだけど。