不器用な僕等の唄を
放課後の掃除をしていると誰かに箒を取られた。
「うわ、青。どうしたの?箒ならあっちにあるけど。」
しかめっ面をした青は、その箒の柄で、私の額を叩く。
痛!!
「何すんの!?」
「こっちの台詞だ!この馬鹿!」
「はぁ!?」
部長と似ている口調。
でも、まったくして話が噛み合わない。
私と同じくらいの成績の青に馬鹿って言われたくないのは、ある。
しかも、声を張り上げた所為でクラスメートの視線が集まってくる。
「今日、掃除当番かよ?」
「違う…けど。」