不器用な僕等の唄を

“今の”という言葉に、胸がキリッと痛む。

「…は?お前等なんでいんの?」

滅多に出さない不機嫌な声。

私も女の子達も参上した流星を見る。

「久しぶりー。いやぁ、彼女可愛いねって褒めてた。」

「当たり前だろ。さっさと散って。」

私の前にカプチーノを置いてくれる。

女の子達は「そんな不機嫌そうにしないでよ。」と笑いながら、去っていく。

「なんか言われた?」

心配そうな顔をして、こっちを見た。

「ううん。…可愛いって言われた。」

「そりゃ良かった良かった。」

頭を撫でられる。



< 198 / 310 >

この作品をシェア

pagetop