不器用な僕等の唄を

「うん。」

「そんななのにシンデレラ役になって…難儀だね。」

「そうだけど…紘波、代わりやってくれる?」

「まさか。」

と肩を竦める。

まぁ2日前だからね。

「しょうがない。そんな野田ちゃんにあたしが昼飯を奢ってあげよう。」

にっこり笑う。

「いいの?」

「食堂で、日替わり定食を。あ、透子にも奢ってあげよう。味噌汁。」

…お味噌汁?

「死ね紘波。あんな塩辛いモノ食べられるか。」

そういう意味ですか…。









私は流星にことわって、日替わり定食を紘波に奢ってもらった。



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