不器用な僕等の唄を

待って待って待って!

私は勘違いをしていたって。

…うん?

「そもそも…。なんで私は透子ちゃんと流星が付き合ってるなんて、」

あぁ、あの女の子達。
ミルクティー色の。

納得して、喉でつっかえていた何かがストンと落ちる。

「誰?」

流星の不機嫌な声が聞こえた。

「え、あ、知らない人。」

「知らない奴がなんで妃芽に言うんだよ?」

「ミルクティーの…髪の毛の子達です。」

普段見せない威圧的な雰囲気に圧倒されて口を割る。

こういう雰囲気は時々、雪比良兄を思い出させる。



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