不器用な僕等の唄を

桔梗ちゃんと青くんと1年生の女の子がいた。

「野田さん、ここです!」

まさか…とは思ったけれど、一番前の席らしい。

3年生に睨まれないかな。

周りを気にしてしまうのは私の癖がもしれない。

「大丈夫です。茉莉(マツリ)が3年生は追い払いました。」

桔梗ちゃんの言葉にもう1人の女の子を見ると、笑顔で返された。

第2の透子ちゃんかもしれない…。

「お待たせ致しました。フラグメント オブ アンバーのライブを始めたいと思います。」

紘波のアナウンスが聞こえて、幕があがる。

キラキラしていた。



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