不器用な僕等の唄を

真ん中に立つのはボーカルの轟さん。
その左右に立つのが雪比良兄と流星。
後ろで演奏するのが、透子ちゃんと高橋くん。

流星はすぐに私を見つけて笑った。

ぽかんと口を開いてたからだ。

湧き上がる歓声は尋常じゃなくて、いつもこれをフラオブのメンバーはしているのだと思うとクラクラする。

私には到底出来ない。

思えば、初めてライブというのを見た気がする。

「では、時間が無いのでどんどん飛ばしていきたいと思います!最初の曲は…」

轟さんも普段より生き生きしている。

自然と笑みが零れた。



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