不器用な僕等の唄を

流れ星、見えないかな。

そんな簡単に見えるものじゃないとは思うけど。

もしも見えたら、透子ちゃんの幸せを願いたい。

「踊らないで、ここに居たい。」

「俺もそう思った。」

少しの段差に2人で座って今日のライブの感想を述べる。

ずっとその間、流星は手を握ってくれていた。

「ずっとは無理かもしれないけど、こうやって流星と肩を並べて居られたら良いのに。」

…口から出てしまった本音。

それに笑って「俺も。」と答える。

「妃芽がずっと俺の傍に居てくれんなら、ずっと肩並べてるよ。」



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