不器用な僕等の唄を


その怪訝な顔が、雪比良に似ていて苛っとする。

あたしと桔梗は顔も似ていなければ、性格もあまり似ていない。

それに嫌悪を覚えているわけではないけど、寂しいなとは思う。

「何スか?俺の顔に惚れましたか?」

「はぁ…。」

その軽い性格は似てないけどね。

「うっさい。大体において青には轟がいるでしょう?」

「そうですよ…じゃなくて。」

1センチほど高い青が前に来て、あたしの足を止める。

急いでないから良いんだけど。
これから音楽室に行って作詞をしないとならない。

しかも小さい子を見るように屈まれた。



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