不器用な僕等の唄を
ガリガリちゃんて…。
「歓迎会の日から来てないし、また体調崩したのかと思って桔梗に聞いたけどそうじゃないみたいだし。」
「まぁね。」
「何?もしかして栄と良い感じになったのが嬉しくて愛の病にかかっちゃった感じ?」
「雪比良とは何もなってないし、なる予定もない。」
バッサリと切り捨てる。
いつまでもウジウジしていられない。
「…え?てか、何その笑い方。」
「微笑んでいるんだけど。」
手を横に振る紘波。
止めろと言いたいらしい。
あたしは気にせず、その笑顔のまま話す。
「最近つまんない。良い遊び場知らない?」