不器用な僕等の唄を

ギョッとして頭を上げると、「俺の顔になんかついてる?」とでも言いたげな顔をしている。

「あ、やって…ない…。」

クラスメートからの好奇の目も向けられていない。

チャンスは…今しかない!

「何だよ、写させてもらう予定だったんだけど。」

「青、今日の放課後…って。私が宿題やってきてるわけないでしょ!?」

「残りわずかの1%にかけてみた。」

笑われる。

「…で?放課後が何だって?」

「あ。少し話したいことがあるんだけど。」



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