不器用な僕等の唄を

あの無表情の部長に、青の笑顔を半分わけた方が良い。

「なになに、告白タイム?」

「断じて違う。」

「照れるな照れるな。」

おちゃらけた所は似ない方が良いな。

心の中で頷く。

青は前の席に座ってこっちを向くと、ノートを広げた。

「何するの?」

「宿題に決まってるじゃん。」

…危ない。
忘れるところだった。




< 30 / 310 >

この作品をシェア

pagetop