不器用な僕等の唄を

「お前。意外に笑い上戸だよな。」

あたしは起き上がり、ベッドにもたれかかる雪比良の隣に座る。

「…すぐに泣いてすぐに嫉妬する。馬鹿かってくらい紅茶に砂糖突っ込む。」

悪口を言われる。

酷いよ、あんたの飼い主。

とシリウスに視線を送ったら逸らされた。

「もっと良い方はないの?」

「…笑うと可愛い。」

耳が赤くなるのを感じた。

反則だと思う。

急にそんなこと言うなんて。

でも、あたしも分かることはある。



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