不器用な僕等の唄を

そんな3人を横目に、私は微笑む。

「手伝いたいとこだけど…。俺、今からデートなんだよね?」

えへ、と笑うヤギさん。

「えへ、じゃねぇ。堂々とサボるだなんて何様だ。」

「ほらほら、雪比良も眉間に皺が寄ってるゾ★」

「……おい。」

黒いオーラを出し始めた部長。
それから逃げるように、ヤギさんは扉から出て行った。

残った二人を見れば、部長からは黒いオーラ。
音宮先輩は、少し寂しそうな顔。

これは私の勘だけど。

音宮先輩は、ヤギさんの事が……

「あ、いた。」



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