不器用な僕等の唄を
誠は、弱音を吐きながらも本番に強いから。
あたしは一生、その背中を見て追いかけないとならないのかもしれない。
「…なんか嬉しくなさそうだね?」
あたしの顔を覗き込んだ桔梗は怪訝な顔をする。
「そんなワケないじゃん。あ、そういえば!まだ合コン計画立ててない!」
高橋の方を見る。
同学年の男子と共にお弁当を食べていた。
「本当にやるつもりなの?」
「もちろん。可愛い女の子にナイトがいないって可笑しいわ!」
「だって…なんかそういう所にいる男の人って、がっつてるって言うし。」