不器用な僕等の唄を



音楽室に入れば、空気が音と同体したように体を打つ。

圧倒された。

手前にあるソファーには女の先輩と青が座っている。

女の先輩は…もしかして矢祇先輩の彼女かもしれない。

ドラム無しに成り立ってるのかと思ったけど、ドラムは佐々木先輩が演奏していたらしい。

「佐々木さんもドラム出来るの?」

同じようにそれに気づいた桔梗。

「うん、あの人万能だから。殆どの楽器出来る。」

それに金持ち。と付け足す高橋。

いや、それいらないだろう!



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