不器用な僕等の唄を
そんな空気の中、桔梗と音宮先輩のほのぼのとした会話が聞こえた。
「えっ、購買で買っちゃったの?」
「買った。」
「野菜ジュースだけじゃダメだよ!」
「食欲ないの。持って帰ってあんたが食べれば?」
…ほのぼの?
『誠は嫌いな食べ物ある?』
『んー…メロン。』
『えぇっ美味しいじゃん!』
『なんか食べられない。』
そんな風に言う誠を思い出した。
「桔梗、やっぱりあたし。」
くるりと振り返る。
「誠に会ってくる。」