【完】“微熱”−ひと夏限定のセイシュン−
その息もつけないくらいのキスに集中し過ぎたせいで、自分のTシャツと下着をたくし上げられているのにも気付いていなかった。


ナツの熱い掌が、私の、お世辞にも大きいとは言えないソレを包み込む。


「…………っ!」


背中にヒビビっと電流がように弓なりに身体を反らすと、ナツが声にならない笑いを零した。


「やっべ。超、可愛い」


ナツの目が、月明かりのせいで少し濁っているようにも見える。


するん、と一瞬の隙に脱がされた私は流石に恥ずかしくて咄嗟に身体を隠そうとする。


けれど、ナツの大きな掌が先に忍び込むと、再び私のソレを触り出した。


ずっと余裕だと思っていたけど、ナツだっていっぱいいっぱいに見える。それは凄く、嬉しい。
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