【完】“微熱”−ひと夏限定のセイシュン−
「何その笑顔。キモッ!」
「キモいとか言うもんじゃないっス!でも……フーン?昨日あの後ねえ?そっかそっかー」
私に指摘されてもその不気味な笑顔をやめないカズ。目線は……私の、鎖骨?
「かなりデッカイ虫に喰われたみたいっスねえ?めっちゃ赤紫。ん?それとも、虫じゃなくて人間に喰われ……ッダア!」
カズの言葉の途中で言っていることが理解出来た私は、言葉を最後まで言う前にカズの小さな頭を思い切り叩いた。
「ヒッデェ!事実でしょう!?」
「う……い、言い訳が浮かばないですが」
悔しい……年下の、私より更に子供なカズに完全に私のことがバレバレなのが、かなりムカつくくらいに。
ムカつくのは、察しのいいカズにも、バレバレで余裕がない私にも、なんだけど。
「キモいとか言うもんじゃないっス!でも……フーン?昨日あの後ねえ?そっかそっかー」
私に指摘されてもその不気味な笑顔をやめないカズ。目線は……私の、鎖骨?
「かなりデッカイ虫に喰われたみたいっスねえ?めっちゃ赤紫。ん?それとも、虫じゃなくて人間に喰われ……ッダア!」
カズの言葉の途中で言っていることが理解出来た私は、言葉を最後まで言う前にカズの小さな頭を思い切り叩いた。
「ヒッデェ!事実でしょう!?」
「う……い、言い訳が浮かばないですが」
悔しい……年下の、私より更に子供なカズに完全に私のことがバレバレなのが、かなりムカつくくらいに。
ムカつくのは、察しのいいカズにも、バレバレで余裕がない私にも、なんだけど。