【完】“微熱”−ひと夏限定のセイシュン−
「まあ、からかいたい気持ちもあるんスけど、フユちゃんとナツさんってあれっしょ?アバンチュール的な。フユちゃんはそれを悔やんでるって感じだし、からかうのやめよっかな」
カズは男子校生には見えないような大人っぽい小さな微笑みを向けるとそう言う。
ってか、本当に高校生なのかな。勘が鋭い。それとも、私がわかりやす過ぎるのかな。
「もう、フユちゃんが沖縄にいれるまで後二週間くらいだけど、フユちゃんは今のままで満足してんの?俺には、あまりそうは見えないんスよね」
その、子供のくせに大人なカズの言葉が胸に突き刺さる。
「……不満なんか、ないよ。私とナツは、そういう約束なんだから」
自分に言い聞かせるようにそう呟くと、なんだか惨めな気持ちでいっぱいになった。
カズは男子校生には見えないような大人っぽい小さな微笑みを向けるとそう言う。
ってか、本当に高校生なのかな。勘が鋭い。それとも、私がわかりやす過ぎるのかな。
「もう、フユちゃんが沖縄にいれるまで後二週間くらいだけど、フユちゃんは今のままで満足してんの?俺には、あまりそうは見えないんスよね」
その、子供のくせに大人なカズの言葉が胸に突き刺さる。
「……不満なんか、ないよ。私とナツは、そういう約束なんだから」
自分に言い聞かせるようにそう呟くと、なんだか惨めな気持ちでいっぱいになった。