【完】“微熱”−ひと夏限定のセイシュン−
「あンさあ、フユちゃん」
二人でジュースを飲みながら歩いていると、カズが不意に話し掛けて来る。
「何?カズってそんな真面目そうな声出るんだね」
「な!失礼だなぁ。……いやね、たいしたことじゃないし今更なんスけど、なんで沖縄に来たのかなって思って」
カズの質問に私は七月末のことを思い出す。
「ナツとうちのお父さんが昔からの知り合いで、夏休みの間だけクラブハウスを手伝いがほしいって言われたらしくて、それで強引に」
私の答えに、カズは立ち止まる。
「うーん……それってさ、おかしくねっスか?だって、こっちでも人脈のあるナツさんが、わざわざ県外の人に手伝い頼みます?」
確かに。薄々おかしいなとは思っていたけれどカズが言葉にすると、疑問が大きく膨らみ出す。何で、ナツはわざわざ私のお父さんにそれをお願いしたんだろう。
二人でジュースを飲みながら歩いていると、カズが不意に話し掛けて来る。
「何?カズってそんな真面目そうな声出るんだね」
「な!失礼だなぁ。……いやね、たいしたことじゃないし今更なんスけど、なんで沖縄に来たのかなって思って」
カズの質問に私は七月末のことを思い出す。
「ナツとうちのお父さんが昔からの知り合いで、夏休みの間だけクラブハウスを手伝いがほしいって言われたらしくて、それで強引に」
私の答えに、カズは立ち止まる。
「うーん……それってさ、おかしくねっスか?だって、こっちでも人脈のあるナツさんが、わざわざ県外の人に手伝い頼みます?」
確かに。薄々おかしいなとは思っていたけれどカズが言葉にすると、疑問が大きく膨らみ出す。何で、ナツはわざわざ私のお父さんにそれをお願いしたんだろう。