【完】“微熱”−ひと夏限定のセイシュン−
「ナツさーん!ステージに呼ばれてますよぉ!」
そんなことを考えながぼんやりしている間に、今度は調理場の子機を持ったアヤが、ナツに大きな声で叫ぶ。
「あいよーっ!」
ナツはヒラヒラと手を振ると、私の頭を優しく小突いて走って行ってしまった。
「フユちゃんだっけ?あんたもみてきなよ。ナツさんの演奏凄いからさ。惚れちゃうかもよ?」
「え、あ、はぁ……」
ニコニコ笑い私を調理場から押し出すアヤは、多分姉御タイプの人で、こちらも見た目とは裏腹に親しみやすい人らしい。
楽しそうなアヤにグイグイと押され、私は少し戸惑い混じりに再びお店の客席側に出ることになった。
やっぱり、一人だと少しだけ不安、かも。
そんなことを考えながぼんやりしている間に、今度は調理場の子機を持ったアヤが、ナツに大きな声で叫ぶ。
「あいよーっ!」
ナツはヒラヒラと手を振ると、私の頭を優しく小突いて走って行ってしまった。
「フユちゃんだっけ?あんたもみてきなよ。ナツさんの演奏凄いからさ。惚れちゃうかもよ?」
「え、あ、はぁ……」
ニコニコ笑い私を調理場から押し出すアヤは、多分姉御タイプの人で、こちらも見た目とは裏腹に親しみやすい人らしい。
楽しそうなアヤにグイグイと押され、私は少し戸惑い混じりに再びお店の客席側に出ることになった。
やっぱり、一人だと少しだけ不安、かも。