【完】“微熱”−ひと夏限定のセイシュン−
「大丈夫、冬花?」
「うわっ……!ビックリしたあ」
客席の掃除が終わったばっかりでへたっていた私だったけど、突然首の後ろにひやりと冷たい物が当たり背筋が伸びる。
それはナツが買って来てくれたらしいソーダで、私は首の後ろに手を回してそれを受け取った。
「あー、冷たい、おいしー」
その冷たく、シュワシュワと弾ける炭酸に目を細めていると、私の頭にナツのゴツゴツの掌が乗っかる。
「冬花、冬花が大丈夫なら今から外に出ないか?約束通り良いもの見せてあげるからさ」
私はナツの『良いもの』という言葉に反応し、ナツの方を見上げる。
ナツは名前の通り、真夏の太陽みたいな笑顔で私を見つめていた。
何て眩しく笑う人なんだろう。こんな風に笑う人を、私は今までで見たことが無い。
「うわっ……!ビックリしたあ」
客席の掃除が終わったばっかりでへたっていた私だったけど、突然首の後ろにひやりと冷たい物が当たり背筋が伸びる。
それはナツが買って来てくれたらしいソーダで、私は首の後ろに手を回してそれを受け取った。
「あー、冷たい、おいしー」
その冷たく、シュワシュワと弾ける炭酸に目を細めていると、私の頭にナツのゴツゴツの掌が乗っかる。
「冬花、冬花が大丈夫なら今から外に出ないか?約束通り良いもの見せてあげるからさ」
私はナツの『良いもの』という言葉に反応し、ナツの方を見上げる。
ナツは名前の通り、真夏の太陽みたいな笑顔で私を見つめていた。
何て眩しく笑う人なんだろう。こんな風に笑う人を、私は今までで見たことが無い。