【完】“微熱”−ひと夏限定のセイシュン−
私はぼーっとする頭をガシガシ掻きながら起き上がる。まだ、完全に頭が覚醒しない。
「ご飯出来てるよ。下に降りておいで」
寮母ならぬ寮父のナツは、Tシャツジーパンというシンプルな姿に赤のハイビスカスの柄のエプロン。
顔面に散りばめられたピアス達は、その可愛らしい格好にあまりにも似合わない。申し訳ないけど、笑いがこらえられなそう。
「……ぶっ!」
「何?今俺のこと見て笑ったろ?んもう!朝から失礼しちゃうなー」
ナツはお得意の笑顔を見せると私の頭をぽんぽん叩いて立ち上がった。
「あ、一つ言い忘れてたんだけどさ」
そのまま部屋から去ると思っていたナツが再び振り返る。
「ご飯出来てるよ。下に降りておいで」
寮母ならぬ寮父のナツは、Tシャツジーパンというシンプルな姿に赤のハイビスカスの柄のエプロン。
顔面に散りばめられたピアス達は、その可愛らしい格好にあまりにも似合わない。申し訳ないけど、笑いがこらえられなそう。
「……ぶっ!」
「何?今俺のこと見て笑ったろ?んもう!朝から失礼しちゃうなー」
ナツはお得意の笑顔を見せると私の頭をぽんぽん叩いて立ち上がった。
「あ、一つ言い忘れてたんだけどさ」
そのまま部屋から去ると思っていたナツが再び振り返る。