【完】“微熱”−ひと夏限定のセイシュン−
「何見てんの?欲求不満?」
そんなナツから出たのは爆弾発言。
ニヤッと左端の口角を上げるナツが雨に濡れて色気が倍増していて、反論も出来ないまま目を逸らす。
「……マジ、勘弁してくれ。その反応。ヤバイって」
「……は?なん、て?」
ボソッと呟かれた言葉の意図が分からず再びナツを見ると、ナツは顔を片手で隠し、表情を窺えない形になっていた。
「あの……もしかて、照れてる?」
「照れてる。めちゃくちゃ、かなり照れてる。だからこっち見ないで」
ナツの反応がなんだか新鮮で、どうしても表情を見たくて手を退かそうと掴んでみた。
私の手とは全然違う、骨張った硬い、ゴツゴツの手。温かな、ナツに似合う大きな小麦色の手。
そんなナツから出たのは爆弾発言。
ニヤッと左端の口角を上げるナツが雨に濡れて色気が倍増していて、反論も出来ないまま目を逸らす。
「……マジ、勘弁してくれ。その反応。ヤバイって」
「……は?なん、て?」
ボソッと呟かれた言葉の意図が分からず再びナツを見ると、ナツは顔を片手で隠し、表情を窺えない形になっていた。
「あの……もしかて、照れてる?」
「照れてる。めちゃくちゃ、かなり照れてる。だからこっち見ないで」
ナツの反応がなんだか新鮮で、どうしても表情を見たくて手を退かそうと掴んでみた。
私の手とは全然違う、骨張った硬い、ゴツゴツの手。温かな、ナツに似合う大きな小麦色の手。