想い、果てるまで
期待
私達は、それから人のいない沢山の木に囲まれてる場所へと移動した。
移動中は、互いに無言だ。
その間に色々な事を考えてしまう。
---話って……何?
私は何度かこういうシチュエーションを経験したことがある。
それは、告白される時。
でも、私はどちらかと嫌われていると思う。
嫌な態度ばっかりとってきたし……。
何回も暴力を振るっちゃったし………。
--でもでも!
最近はちょっと君に近づけたと思うんだ。
今日なんて手も繋げたし。
中条ほどじゃないけど、笑顔をいっぱい見せてくれるようになったし。
それなりな特別な存在になってはいると思う。
……のは私の思い上がり?
それとも、本当に期待してもいいの?