想い、果てるまで



「ここらへんでいいか」



紫波の言葉で、私たちは足を止めた。


そこは、祭の会場から少し離れた、灯りのない薄暗い場所。


ここならば誰にも見つかることはないだろう。





「………」



「………」



「………」



「………」





………





………重っ!!





何この状況!?



早く喋ろうよ!



ちょ、ここ絶対蚊がいるよ!

ここに来た途端に痒くなってきたもん!





< 111 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop