想い、果てるまで





………"兄弟"……か…。





確かに近い。



もしかしたら中条よりも近いかもしれない。







でも、それは、絶対に恋愛対象にはならないって事よね?





「……そっか、ありがとう」



暗くて見えないかもしれないけど、私は精一杯の笑顔をして見せた。





「そういや、お前の話って?」



「ううん、今日の服、カッコいいね」



「そ、そうか?」



紫波は服の裾をのばしてみている。

彼なりの照れ隠しなんだろう。



「……うん。本当に、大人っぽい。カッコイイ」



「………」





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