想い、果てるまで
あと、夏祭りの時に紫波の想いを知った後も、私は真那加に対してなんら態度を変えるということはしなかった。
やっぱり、例え好きな人の想い人でも、真那加は私の唯一無二の親友だ。
それに、真那加が何かした訳でもない。
これからも、私は親友という位置で、ずっと真那加の隣に居るつもりだ。
「………壽吏、最近元気ないよ?」
「え?別に?元気満々だよ!」
「……嘘」
………上手く隠してたつもりなんだけどな……。
やっぱり真那加には適わないか。