想い、果てるまで
でも、それでも真那加に心配を掛ける訳にはいかないよ。
「ありがとね真那加。でも本当になんでもないから。……ていうか、人の事心配している暇があるならさっさと"それ"、終わらしてくれない?」
「え?わ!ごめん!」
真那加はそう言うと、素早く元の作業へと取りかかった。
因みに、"それ"とは"メイド服"の事。
私たちの文化祭の出し物は、『メイド&執事喫茶』だ。
しかも、メイドと執事は男女混合という……。