想い、果てるまで
「………なんだよ……それ………お前どうしたんだよ……」
紫波は苦しそうな表情で、無理矢理声を絞り出す。
「俺はどうもしていない。ただ最近のお前に苛ついただけ」
「何でだよ!!」
紫波は机を思い切り叩いていた。
「お前も……他の奴と一緒かよ…。俺のこと見て馬鹿にしてんのかよ!!………ふざけんなよ……ふざけんな!!」
紫波はそう吐き捨て、乱暴に中条の胸倉を掴む。
それでもなお中条には慌てる様子はない。