想い、果てるまで
「どうしたの明?遂に覚醒?」
「だ-…から!違うわい!」
中条は口元を手で隠して、必死に笑いを堪えている。
そこに紫波が右ストレートを何度も喰らわそうとするが、中条はもう片方の手で意図も簡単に受け流す。
そして紫波が疲れだした頃、中条がふっと微笑んで紫波の頭に手を乗せた。
「……まあお前らしくていいんじゃない?」
「………チッ!」
………あいつら何やってんの?
紫波をなだめようと頭をくしゃくしゃにする中条と、それを受けて頬を赤らめながらプイッと外を向く紫波は、何処からどう見てもカップルです。
禁断の薗です。
周りも恥ずかしがって見て見ぬフリをしています。
できればそういうのは自宅でやって欲しいです。