想い、果てるまで
「……何で…俺のどこがいけなかったんだ…」
因みに勝負は普通に私が勝利した。
当然の結果だ。
「………涼しいね」
窓側に座っていると、秋のにおいが漂うそよ風がカーテンを揺らす。
窓の外から小さく響くどこかのバンドの歌声が、何だか凄く心地良い。
「もう文化祭も終わっちゃった…。もう入学してこんなにたっちゃったんだね…」
「………そうだな……」
……静かになると、何故感傷に浸ってしまうのだろう。
私の柄でもないのに……。