想い、果てるまで










「……---ッ紫波!!」



体育館裏の手前に、一点だけを見つめて立ち尽くしている紫波の姿があった。


その表情は、まさに"絶望"という言葉が当てはまるだろう。


ぴくりとも動かない紫波は、きっと"動かない"んじゃなくて"動けない"んだ。

"何か"を目撃してしまったから。



私は急いで紫波の前に出て、その"何か"を確認する。





「---ッ!!」



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