想い、果てるまで
「……--…ふっ、あっはははは!!」
「ッ!!……なんだよ!!」
「あんたってほんとに馬鹿!今頃気づいたの?鈍いにも程があるでしょ!!」
「………おまッ!!」
私の襟が紫波に掴み上げられる。
「面白かったわ!もう相手には彼氏が居るのに、必死こいて頑張っちゃって!!ばっかじゃないの!?ほんと痛い子!!」
「---ッ!!」
紫波は拳を振り上げたが、すんでのところで腕を止めた。
そして、私を投げやりに放り出す。
「………お前…最低だな…」
目線を下げそれだけを呟いた後、紫波はどこかへと走り去っていった。