想い、果てるまで
「…………う、っく……」
私は声を殺して泣いた。
泣くつもりはなかった。
けど、どうせ私を見つける人は居ないから…。
「………ひっ…くっ!!」
涙が、留まることを知らない。
頬にできる幾つもの道筋が、私の体を冷やしていく。
……泣くのも、これで最後にするんだ。
明日からはまた勉強を頑張ろう。
やっぱり私に恋愛は合わなかったみたい。
不器用なのかな?
素直になれないんだよね。
---もう、二度と恋なんてしない。
「………-----新井さん?」