想い、果てるまで





「…………う、っく……」



私は声を殺して泣いた。



泣くつもりはなかった。

けど、どうせ私を見つける人は居ないから…。





「………ひっ…くっ!!」



涙が、留まることを知らない。


頬にできる幾つもの道筋が、私の体を冷やしていく。





……泣くのも、これで最後にするんだ。



明日からはまた勉強を頑張ろう。



やっぱり私に恋愛は合わなかったみたい。


不器用なのかな?


素直になれないんだよね。








---もう、二度と恋なんてしない。















「………-----新井さん?」










< 231 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop